「いま私たちにできること~過去を知り、今を感じて、未来を考える」
9月4日「神奈川県動物愛護センター見学会&おはなし会」(主催 inu*maru / Swimmy One・One Project)
新センターになっての初めての見学会&おはなし会にご参加ありがとうございました。
30人もの方々に参加していただき無事終えることができました。
動物愛護センター土肥所長様はじめ職員の皆様、本当にありがとうございました。
とりわけ上條課長には1部「今につづくセンターの歴史」、施設見学のご説明、最後の慰霊塔案内までお世話になりました。
また、準備から片付けまで手伝って助けてくださったボランティアの皆様。心より感謝申し上げます。
おかげさまで過去・現在・未来 動物を思うあたたかい気持ちに包まれたセンター見学会&おはなし会となりました。
また、準備から片付けまで手伝って助けてくださったボランティアの皆様。心より感謝申し上げます。
おかげさまで過去・現在・未来 動物を思うあたたかい気持ちに包まれたセンター見学会&おはなし会となりました。
《センターに写真を贈ろうプロジェクト》ご協力ありがとうございます!
☆当日の参加費は合計 25,000円
全額を「センターに写真を贈ろうプロジェクト」資金としてしっかり活用させていただきます。
全額を「センターに写真を贈ろうプロジェクト」資金としてしっかり活用させていただきます。
☆募金 14,100円
会場に募金箱を設置させてうただきました。たくさんの募金ありがとうございます。プロジェクト達成までがんばってまいります。引き続き応援・ご協力いただけましたらありがたいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
会場に募金箱を設置させてうただきました。たくさんの募金ありがとうございます。プロジェクト達成までがんばってまいります。引き続き応援・ご協力いただけましたらありがたいです。どうぞよろしくお願い申し上げます。
■第1部:「今に続くセンターの歴史」上條課長
センターの資料からピックアップした当時の写真をスライドに映しながら、おはなししてくださいました。
スライド:不要犬回収車と書かれた車が定期的にまわり、犬たちを”回収”していた。 |
神奈川県犬管理センターが開所したのは、昭和47年。当時は多くの犬猫たちが持ち込まれ、殺処分されていました。
しかし、そのような時代でも、職員の方々は街に出て、歩行者天国でのイベント、しつけ教室開催や啓発活動を重ねていました。
次々と持ち込まれる犬や猫、小動物。
かつての収容しきれない犬や猫を殺処分せざるを得ない時代に、若い職員として業務していらした上條課長。動物を思うゆえの葛藤や哀しみは強く言葉に出されないだけに、逆にお気持ちはさぞやと推察されます。
これは、神奈川県愛護センターの歴史として語って終わることではなく、今このときもまた全国の保健所やセンターで直面していることなのです。
それだけに、悲しい歴史の中でも、少しでも前に進もうとする職員の方々、ボランティアの方々のご尽力、その積み重ねの上に今があることが心に染み入ります。
神奈川県保護センターから愛護センター。
過去・現在、その先にある未来のあり方に想いをめぐらし、私たち一人一人ができるアクションを。私たちができることはなにか?を考えそれをだれかに伝え、どれかと共有すること・・・大切な一歩になるのではと感じました。
*最後に参加した皆様のご感想を紹介しています。
■第2部:「犬や猫たちの笑顔のために今私たちができること」おはなし
:写真家 犬丸美絵
写真家inu*maruのセンターとの出会い。
それは『昭和47年に建設された神奈川県動物保護センターの歴史を写真にのこしてほしい。』その言葉が響き、初めてセンターに伺った2016年の1月のおわり。
そこで出会った一頭の姿が犬を棄てるということがどういうことなのか。すべてを教えてくれたというのです。
処分を前提に建てられた動物保護センター。しかし、かわいそうなだけではない。
それぞれが懸命に生きていることを知ってほしい。
施設が新しくきれいになったからそれで犬たちが幸せなわけではないのです。
センターに入ってすぐの姿。その後自分の置かれた環境になじんで行こうとする姿。さらに里親さんの元に行った後の姿。inu*maruさんが犬たちの変化を追った写真が雄弁に物語っています。
写真:センター収容犬 クロトくんの変化 |
限られた時間でおはなししきれなかったこと、それはこちらブログ写真家犬丸の想いをお読みいただけましたら幸いです。
ご参加の方にはお配りしたリーフレット「センターに写真を贈ろうプロジェクト」にも
掲載しています。
第3部:神奈川県動物愛護センター見学
上條課長には、ふだんは入れない1階から施設を詳細に説明していただきました。
検疫室、手術室、相談室
二階にあがると
大部屋
|
WANルーム 譲渡に向けて家庭のように家具も置いています |
NYANルーム。家庭で過ごす様子も想像できます。 |
譲渡も早いようです |
職員さんの手作り。1頭ずつコメントがあります。 |
神奈川県動物愛護センターでは、ふだんもWANルーム、NYANルーム、2階のベランダ側から犬と猫を見学することができます。
第4部:保護犬ってどんな犬?犬を飼うことを考える
センター卒業犬の里親さんをゲストにお迎えしての座談会。
KDPの犬たち2頭を迎え3頭で暮らしている奥村さんにお越しいただきおはなしをうかがいました。
1頭目はしつけに悩んでいたこともあったが、
2頭目に保護団体KDP(神奈川ドッグプロテクション)さんから迎えた子があまりにいい子で驚いたこと。犬が犬に教えてくれる。
3頭目の子を迎えるまでには、(まだ課題があるので)家庭に譲渡できるまで落ち着いてからとKDPさんがおっしゃって少し待ったこと。うちに迎えてみると、大型犬なのに一番おとなしいくらい。自分でもドッグトレーナーさんにつきしつけを教わりましたが、他の犬たちにも優しくとてもいい子ですと。3頭での暮しを楽しくおはなししてくださいました。
保護犬だからかわいそうだから引き取るというのではなく、その犬を迎えたいという気持ちで家族にしてほしい。迎えた後も相談できるような団体さんから迎えることも大事なのではないか。段ボールに入って捨てられていたという仔犬Danbowを迎えることになった犬丸さん。そのエピソードも交えてのおはなしでした。
最後の質疑応答の時間が少ししかとれませんでしたが、こここでも上條課長に丁寧にこたえていただきました。
見学会&おはなし会はこれで終了しましたが、その後、上條課長のご案内のもと慰霊塔へ。
愛犬たち 撮影はinu*maru |
保護犬だからかわいそうだから引き取るというのではなく、その犬を迎えたいという気持ちで家族にしてほしい。迎えた後も相談できるような団体さんから迎えることも大事なのではないか。段ボールに入って捨てられていたという仔犬Danbowを迎えることになった犬丸さん。そのエピソードも交えてのおはなしでした。
最後の質疑応答の時間が少ししかとれませんでしたが、こここでも上條課長に丁寧にこたえていただきました。
見学会&おはなし会はこれで終了しましたが、その後、上條課長のご案内のもと慰霊塔へ。
ここには、病気、けが、殺処分・・・センターにいて亡くなった動物たちがみな納められています。
安らかに
|
ご参加のみなさまの感想(アンケートより抜粋)
●貴重な学びの機会をいただけて有意義な一日になりました。感謝でいっぱいです。センターの歴史を通してどの時代であっても職員の方々のご尽力を感じ、その想いとご努力こそが現在の日本の動物愛護のモデルとなる県になったことがわかりました。
●里親になられた方のおはなしから保護犬一人一人に各々のドラマがあることを教えていただき、センターに今暮らしている犬猫さんにも最高のご縁があることを願いながら、明日からまた私にできることを探して動いていきたいと思いました。
●犬丸さんの美しい写真をたくさん見ることができて幸せでした。以前友人に(保護犬を飼うことを)「私も迷ったんだけど、保護犬は難しいと思ってペットショップで買った」と言われ、保護犬は問題があり、難しいというイメージを多くの人が持っていることを実感しました。保護犬という存在、そして保護犬の可愛さ、魅力をより多くの人々に知っていただくために何が必要か。私には何ができるのか改めて考えていきたいと思いました。
●大変勉強になりました。ありがとうございます。
●他県の施設を見学に行ったことがあり、その違いに驚きました。また、同じ取り組みをしている人達にも本日の内容を伝えたいと思います。個人的にも訪れてみようと思います。開催の方にはもう少し話を聞きやすければ嬉しかったです。
●前回に続き二回目のこの企画に参加させていただきました。時間内にたくさんのスケジュールが詰め込まれてとても充実した1日でした。今日のことはブログを作成して拡散させたいと思っています。
●本日は悲しくもあり楽しくもありたいへん有意義な時間を過ごさせていただきました。ありがとうございました。そしてとても勉強になりました。
●自身の犬がこちらに保護されていた子で旧建物も二回見学、この処分機で我が子が死んでいたかもと思ったら本当に苦しかったです。新しい施設、今後の保護活動はどのようになっていくのか、とても興味があり参加いたしました。センターがなくなる日が来るのが一番ですが、このような施設が全国に広がればと思います。
●保護犬を迎えたことがきっかけになりドッグトレーナーになりその子と共にドッグダンスも行っています。今後、啓発活動や保護活動に関わりたいと思っています。
●旧施設を見学させていただいたが、新施設はとても明るく綺麗になり空気も軽くなった気がしました。動物たちが幸せになっていくのを願ってます。
●本当に貴重な体験の機会を与えていただきありがとうございました。もっと自分でも勉強したいと思いました。新しく知ることがたくさんありました。
●里親となり保護犬を引き取ったのですが1年8ヶ月で病死してしまい1年が過ぎました。知らなかったことがたくさんあり来れてよかったと思いました。新しく設備の良いセンターだから幸せではないこと共感しました。人の温かい愛情が一番なのだと思います。私も里親になったとき、この子を救ったのでなく私たち家族が救われたと思います。
●過去から今については非常に理解が深まり有意義なものでした。一方で将来に向けて考えると、これまでの延長戦でいいのか?もう少し今の理解を深めていくことが大切なのかなあと改めて感じました。
●次回見学会があれば家族を連れてこようと思います。継続的な活動大変でしょうがよろしくお願いいたします。
●今現在過去に比べれば良くなってきているとはいえ、ひどい状況も良くなっている現状も未だほとんどの人が知りません。写真に残る苦しみも動物たちの笑顔も届け伝えてください。こちらの活動を広めさせて頂いています。
言葉や文字も大切ですが、一番自分の目で知ることだと感じています。見学会など一般の方々に沢山参加してほしいので誰にでもわかるお話がすごく大事だと思っています。
●素晴らしい行き届いた新施設を職員さんの生の声を聞き見学できる機会でした。是非、定期開催、愛護センターから犬を飼いたいと思う人に向けたセミナーのようなものをしていただけるとありがたいです。
●全国的にも野犬等の問題がありますが、年間、月間を通しどれだけの犬が保護されたりもらわれていくのか、数字で示していただけるともっとわかりやすかったです。
このような施設の見学会、週1回、月1回と定期的にやられるともっと沢山の人に認知され広く幸せになる犬猫が増えると思います。
●「神奈川県(動物愛護センター)は殺処分0なので」収容されている犬猫はすでに保護団体さんが引き出し、センターにはあまり頭数がいないと思っていましたが、犬40頭、猫100匹以上と聞いてびっくりしました。職員さんの日々の大変さ、手をかけてるからこそすぐに譲渡しないシステムすばらしいと思いました。私もKDPさんから1年前に犬を1匹迎えました。散歩などお世話などでセンターにボランティアでお手伝いなどできることがあればさせてください。
●施設で散歩ボランティアがあったらお知らせください。
●百聞は一見にしかず。センターは暗くてかなしい場所だと思っていました。かつては不要犬とも呼ばれていたような事実からその印象が本当であった時もあるかもしれません。しかし、本日私が見た施設は人間にとっても快適な空間であり、犬猫(または他動物たち)が”生きるための”施設であることを感じました。センターの方の熱い想いも直接うかぐことができる貴重な経験ができました。
●つい最近まで殺処分されていたことを知りました。ペットを飼ったことはありませんが、色々と命のことを考えるよいきっかけになったと思います。今後もし飼うきっかけがあれば相談にのっていただきたいと思いました。
●知らなかった現実をたくさん知ることができました。悲しい歴史もあったけれど関わった人たちの努力と愛情で変化していった過程がよくわかりました。今いる子達に新しい家族ができることを祈っています。
●動物保護センターの過去と現在の取り組みの違いを学び、職員の方やボランティアの方が愛情を持って接していらっしゃることで心があたたかくなりました。保護犬の顔の変化が印象的でした。
●犬の置かれた状況であんなに顔を違うのに驚きました。まだまだいろんな問題がありますが、いつも考えていたいと思います。
●初めて保護犬のお話をしっかり聞きました。深刻な問題でありますし、すぐに解決できるものではありませんが、私にできることから始めたいと思います。
●とても勉強になりましたし楽しかったです。子ども達にも広めたいです。
●新しいセンターの素晴らしい設備を見学させていただけてよかったです。色んな形でご協力ができることを考えたいと思います。
●過去、神奈川県で不要な犬、害があると言って殺処分していた事実に目を背けてはいけないし、今でも捨てられている犬がいるってことを忘れてはいけないと思いました。
ぎっしりと書かれたご感想。ご意見に感激しています。
みなさま、ありがとうございました。
神奈川県動物細センターから神奈川県動物”愛”護センターへ。
お母さま手作りの”愛”のアップリケ♡
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今回の内容を踏まえ、次回以降の見学会をしっかり練っていきます。
ありがとうございました。
《Swimmy One・WanProject 》
”犬もそれぞれ、人もそれぞれ。 みんなちがっておもしろい。 ちいさくても、いろんなみんながあつまって スイミーのようにのびやかに 海に身をまかせてここちよく泳ぎだそう。
みんなで、大きな何かになろう。
犬と人の笑顔があつまるいろんな “な・に・か” を かんがえてかたちにするプロジェクトです。”
みんなで、大きな何かになろう。
犬と人の笑顔があつまるいろんな “な・に・か” を かんがえてかたちにするプロジェクトです。”
komainu club 斉郷恵 / 佐竹加代子 / inu*maru 犬丸美絵
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